根性松。

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    ————「松が枯れていくのは、松を取り巻く人間社会自体が松が枯れていく構造になっている」といい得る木だ。————

     

     

    ————荒れ地に育つことの得意な松は「防風林」や「防砂林」としては適切な木だ。松は不毛な砂地でも懸命に努力しながら生き延びる。ほとんど他の樹木が入れない、時には海浜植物さえ育たないところにでも、松は植えられ育てられている。————

    稲本正・著『森の形 森の仕事』

     

     

     

     

     

    僕にとって松は、とても馴染みのある樹木です。

    子供の時には海岸防災林として松が身近にありました。

    林業に就き海岸防災林の為の植林もしたことがあります。

     

    また松茸が生える土地で松食い虫により枯れてしまった(または枯れてしまう)松の伐採もしてきました。

     

    なので庭木でアカマツを植える、という考えは、毛頭ありませんでした。

     

     

     

    「明日からアカマツの堀り取りをします」と農場長に言われた時に

    「庭木でアカマツなんて需要があるのですか」と聞きました。

    「枯れること確定の木、なのではありませんか?」

     

     

    「若い木はマツクイにやられない。」

     

     

    確かに、松食い虫にやられる松は、若い木ではありませんでした。

     

     

     

    『兼六園根上松』

    名嘉睦稔

     

     

     

    「根上(ねあがり)」を「根性(こんじょう)」と読み違える。

    兼六園根上松はクロマツです)

     

     

    仲田種苗園の、アカマツ圃場での堀り取りは、とにかく根性が必要です。

    技術主任が言うには「ピック(斫り機)を使う植木屋は聴いたことがない」という程、

    アカマツの圃場では、特に経験と技術と直感が必要です。そして長続きする気力と体力も必要ですが

    一番に必要なのは、自身と他者の笑いがとれる感性だと思います。

     

    この圃場のアカマツの堀り取りは、至極困難極まりない場所ですが、

    ここの圃場で植生しているアカマツは美しく思慮深い樹形です。

     


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