ハッピーツリー考。

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    「・・・君は非常に幸福らしいですね?」

     

    「ええ、非常に幸福です」と、彼はまるで平凡な日常茶飯事かなんぞのように答えた。

     

    「しかし、君はつい近ごろ非常に悲観して、・・・腹を立ててたじゃありませんか?」

     

    「・・・あの時はまだ自分が幸福なことを知らなかったんです。君は葉を見たことがありますか、木の葉を?」

     

    「ありますよ。」

     

    「僕はついこのあいだ黄色いのを見ましたよ。もう青いところは少なくなって、ぐるりが枯れかかってるんです。風に飛ばされたんですね。僕は十ばかりのころ、冬わざと目をふさいで、葉脈の青々とくっきりした木の葉を想像してみた。陽がきらきら照ってるんです。それから目をあけて見たとき、なんだか本当にならないようでした。だって、実にいいんですものね。で、僕はまた目をふさぐ。」

     

    「それはなんです、譬喩ででもあるんですか?」

     

    「い……いや、なぜ? 譬喩なんか。僕はただ木の葉……ほんの木の葉のことを言っただけです。木の葉はいいもんです。何もかもいいです。」

     

    「何もかも?」

     

    「何もかも。人間が不幸なのは、ただ自分の幸福なことを知らないからです。それだけのこと、断じてそれだけです、断じて! それを自覚した者は、すぐ幸福になる、一瞬の間に。・・・僕は忽然としてそれを発見した。」

     

    ドストエーフスキー・著 / 岩波文庫・米川正夫 訳『悪霊』

     

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     写真は今の仲田種苗園 鮫川農場の写真。

     

     鮫川村は(木の個体差もあるけれど)標高が高いゆえに平地より早く色づいてしまうのかもしれません。

     

     

     

     

     

     昔、鮫川村で山仕事をしていた時に、鮫川村の現場というと『畑(なだらかな場所=仕事が楽)』と言われました。

     

     山の尾根のような場所なので、「沢スギ、尾根ヒノキ」という例えを、気の毒と思えるほど遵守し、ヒノキが比較的に多く植林されていて、僕も「畑」でヒノキの植林と伐採をしたことがあります。

     

     また収穫をするための間伐や皆伐の際には必ずといっていいほど、桧が漏脂病になっており、構造材となる桧はあるかないかで、伐採して運び出すのは無意味に等しく、ほとんどを山に捨ててしまっていました。

     

     村の人が「ここは寒すぎて柿は成らないし、寒くて桧も病気になる。」と言っていたぐらいで、何故それなのにも関わらず、林業が不適地のようなこの場所に、土地に合わないものを植え続けて、未来永劫にいつまでも成功に導かない失敗を繰り返しているのだろうと当時から思っていて、今も、そう思っています。

     

    植林をした後に育林を放棄し、失敗を認めないことを

    いつまでも露呈している国有林。

     

     

     

     

    鮫川村の村の木はシラカバです。

     

     

     

     

     

    鮫川農場の全体図

     

     仲田種苗園の鮫川農場はモミジの種類も多く、(あえて漢字で)楓のほかに、槐、栃、沢胡桃、欅、桂、空木、山法師、枝垂桜、橅、榀、梻、木通(これは勝手に育った)など樹種も豊富です。

     

     

     

     そして新たな商品の開拓。

     

    既存の商品を犠牲にしてまでも、中心から

    写真いっぱいに、はびこっているものは山葡萄です。

     

     

     

     そう、とても肝心なことですが、鮫川村はドブロクを造っている家庭が多く、かつて山主さんからいただいたドブロクが、ぶっ飛ぶほど美味しかった記憶があります。(あ、あと刺身コンニャクも)

     

     ドブロクを造る人が上手なこともありますが、ここの土地がドブロクを造るのに適していると思いました。

     

     まもなく仲田ワイナリー、立ち上がります。

     


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